【再会は黄昏の時に】

-Blue boy’s growth record-『Reunion in the evening』

穏やかで平和で退屈な辺境の地である田舎で育ったウィル。

数年前から家に帰ってこなくなった父を探すため、

16歳になった年に心配と好奇心と共に田舎を飛び出し『中央都市アルメナラ』へ。

父は都市では随分な有名人だったようで。

そこで聞いた父の話は少年を変えるのに十分だった。

中央都市最強の「討伐者」であったこと。

たった一人で魔物を討伐しに行ったまま帰ってこないこと。

『英雄』とまで呼ばれていたこと。

何も知らなかった少年は。

父はまだ生きていると愚直なまでに信じて疑わず、自らも「討伐者」になることを決意す津。

目的は再会。目指すは英雄。白く青い少年は走り出す。

国で最も発展している都市、『中央都市アルメナラ』。

神様が都市に顕現したことにより爆発的に発展した。

都市中央には『教会』と呼ばれる塔があり、そこには神様がいる。

ある日から「黒いの」が国のあちこちで発見されるようになった。神の加護によって現れる数は少ないものの、アルメナラも例外ではない。

「黒いの」を討伐する「討伐者」が数多く存在し、それを生業としている者も多い。